【ディプロマシーの初手を開拓しよう】フランス①

どうも、てりたまバーガーを食べるころには月見バーガーの味を忘れている、四扇イドラです。

 

【ディプロマシーの初手を開拓しよう】今回からフランス編ということで、ここでは僕がすでに手札として持っているオープニングをご紹介します。(フランスは本当に選択肢が多いので、対人の実践で使っていないのも含みます。)

が、僕はフランスが苦手なのでどの程度参考になるかはわかりませんが(というかフランス得意な人がいたら教えてほしいくらいです)。

また、選択肢がわりと多く外交に応じて柔軟に対応することのほうが重要なので、一つひとつは簡単に触れる程度になるかと思います。

 

なお、全体の趣旨的なものは前回の記事にありますので、ご参照ください。

画像はオンラインでディプロマシーをプレイできるwebDiplomacyというサイト

https://webdiplomacy.net/

の対AIゲームの盤面となります。

ちなみに各オープニングの名前はテキトーです。名が体を表してないこともままあります。

 

1-1 明示の対英オープニング

ブレスト→イギリス海峡

パリ→ピカルディ

マルセイユ→スペイン

 

イベリア半島をマルセイユ陸軍で取りに行き、残り2軍を対英に使う行軍。

イギリス海峡入りはイギリスとの打ち合わせなく、または不可侵を破って行う。(イギリス海峡でイギリスと合意SOする場合については(2-3)を参照)

 

イギリス海峡がSOとなった場合でもスペイン、ポルトガルで2増できるので大きな問題はない。

1901秋にブレストを中大西洋に入れて海軍を増設するかSOを継続するかで対英の真意が透ける。(裏返せば、イギリスの対仏の真意も透ける。)

 

イギリス海峡に入れた場合にはベルギーをとってもいいし、ピカルディ陸軍を輸送してもいい。ドイツからのヘイトを管理するという点では後者をオススメしたい。

 

なお、ドイツに裏切られてブルゴーニュ進行された場合は、両陸軍を戻すことになり苦しい展開となる。1増を守りに使い、英独ないし独露の離間を図る必要があろう。

 

1-2 黙示の対英オープニング

ブレスト→中大西洋

パリ→ピカルディ

マルセイユ→ブルゴーニュ(合意SO)

 

両陸軍を対独に使うように見せかけつつ、安全にイベリア半島の2増を図る行軍。

 

ブルゴーニュ入りが同意SO出ない場合には明らかな対独オープニングである。ドイツとしては3増のチャンスを捨てている(確実な2増も捨てている)ので、わりと独仏は不仲に見える。

また自然にブレストをあけることができ、海軍増設へのヘイトを集めにくい。

一計を案じてイギリスを落としたい場合には面白い一手といえよう。

 

イギリスがイギリス海峡に入った場合にもピカルディ陸軍でブレスト防衛をすることができるため2増をすることができる。

ドイツが合意SOを透かした場合にはドイツの防衛が脆弱になるのでイギリスと組んで対独を進めたい。

 

2-1 明示の対独オープニング

ブレスト→中大西洋

パリ→ブルゴーニュ(マルセイユで支援)

 

マルセイユからの移動支援を使ってブルゴーニュを確保する行軍。

 

ドイツ侵攻の要所であるブルゴーニュを奪取することから明らかに対独姿勢がうかがえる。

イギリス海峡に入られなければ、イベリア半島2増が約束されるうえ、ミュンヘンとベルギーのどちらかをとれる可能性がある。

もっとも初手3増はヘイトが集まりやすいため、ベルギーはイギリスに取らせたいところ。

 

なおイギリスに裏切られてイギリス海峡に入られた場合は1増を守りに使いつつ、英独の離間が急務になる。

 

2-2 黙示の対独オープニング

ブレスト→イギリス海峡(合意SO)

パリ→ピカルディ

マルセイユ→スペイン

 

1-1の移動を、イギリス海峡SOの合意をしたうえでする行軍。

発想としては1-2と同じである。

 

ブルゴーニュに比べてイギリス海峡の合意SOは頻度が高いこと、ピカルディ陸軍は対独でも活用できること、英仏双方に増産上のロスがないことから、1-2よりはドイツに察される可能性が高い。

もっとも、フランスとしてはリスク少なく増産できるので察されたとしても選択するメリットの大きいオープニング。

 

3-1 臆病な日和見オープニング

ブレスト→イギリス海峡(合意SO)

パリ→ブルゴーニュ

マルセイユ→ブルゴーニュ

 

イギリス海峡で合意SOしつつ、ブルゴーニュでセルフSOする行軍。

 

1901年のあいだに他国が自陣に入る可能性がなくなる一手。

イギリス海峡を合意SOとしたうえでこれを履行することからイギリスからのヘイトは少なく、ブルゴーニュをあけつつ守ることからドイツからのヘイトも少ない。

 

もっとも、ほぼ確実に得られたはずの2増を捨てて1増に終わることから多少臆病な感は否めない。

 

また、1901年秋もSOとした場合にはブレストに海軍を作ることができず、対英防衛に不安が残るといえば残る。

とはいえ、イギリスも同じ状況で、ロンドンを埋められるので独露との対立に結び付きやすい(イギリスがロンドン→ウェールズとした場合のみとても困るが)。

 

イギリスが合意SOを反故にした場合はシンプルに対英有利な状況となる。ドイツのヘイトもないことから、素直に仏独同盟とすればいい。

 

コメント

ということで、現状僕が使えるフランスのオープニングでした。

 

読んでお分かりと思いますが、フランスにはドイツと組んでイギリスを攻めるか、イギリスと組んでドイツを攻めるかという2択しか残されていません。

言い換えれば、西欧3か国で形成される2対1の構造の、1のほうにならないようにしなければならないのです。

 

そのための方法として、日和見的な手順で信用を稼ぎに行くか、あらかじめ行軍を合意しておくことで協力関係を形成するか、ということになりましょう。

そのうえで重要になるのが合意SOです。

お互いの防衛にも、残りの国を騙すのにも優位ですから、活用しない手はありません。

 

個人的には英仏同盟でドイツ速攻を仕掛ける戦略が好きなんですが、安パイは英独が争うのを待つ日和見オープニングなんじゃないかという気もします。

 

ということで次回は、日和見の選択肢を増やしたいというのを念頭に置きつつ、ほかの選択肢を検討していきたいと思います。