【ディプロマシーの初手を開拓しよう】トルコ

どうも、やる気が出ないときは出るまで湯船につかります、四扇イドラです。

 

【ディプロマシーの初手を開拓しよう】

本当は先にオーハンの検討をするはずだったんですが、下書きを消してしまって心が折れたので先にトルコから検討します。

トルコは選択肢が少なくて検討が楽なので。多少間違えたとしてもどうにかなるというのもあります。

 

ということで安定択を2つ(1つ)提示します。

なお、ロシア編でも書きましたがジャガーノートの手順は別の記事で説明しますのでここでは触れません。ご理解ください。

 

ちなみに、全体の趣旨的なものは前回の記事にありますので、ご参照ください。

画像はオンラインでディプロマシーをプレイできるwebDiplomacyというサイト

https://webdiplomacy.net/

の対AIゲームの盤面となります。

また各オープニングの名前はテキトーです。名が体を表してないこともままあります。

1 安定択

コンスタンティノープル→ブルガリア

アンカラ→黒海

スミルナ→コンスタンティノープル

 

陸軍を双方とも西方に向ける行軍。

 

黒海はロシアに入られるとその後が苦しくなるから、アンカラ海軍も黒海入りを選択せざるを得ない。当然SOになるだろうが、黒海を明け渡すくらいならSOのほうがマシである。

ロシアと同盟を結んだとしても黒海に入って構わない。黒海がとれたら大きすぎるアドだし、ロシアにとって黒海に入らないメリットがほとんどない。

黒海不可侵の合意は裏切るコストに対して取れたときのメリットが大きすぎて守られないと思ったほうがいい。

 

真にロシアと協力できると思った場合にはジャガーノートといって黒海に入らない選択もありうるが、正しい手順を憶えていない場合にはグダったあげくロシアに裏切られて滅亡する未来が訪れるだろう。

 

残りの陸軍を拠点確保に動かすとこの行軍になる。ロシアとの敵対姿勢を取らない以上は対墺ということになる。

ゆくゆくはルーマニアをもらって陸軍国になるか、ギリシアをもらって海軍国になるかという選択を迫られるだろう。

 

何にせよ、バルカン半島に戦力を寄せておくのは、勢力拡大に不可欠なため、この行軍が一番妥当なように思われる。

2 対露択

コンスタンティノープル→ブルガリア

アンカラ→黒海

スミルナ→アルメニア

 

陸軍を東西に1軍ずつ向ける行軍。

 

黒海入りについては省略する。

 

スミルナをアルメニアにいれることで1901年秋にセヴァストポリをうかがえるようになる。

セヴァストポリ海軍は黒海SOを狙うか維持して防衛するかの択を迫られることになり、トルコはロシアにじゃんけんを仕掛ける権利を得る。

(何かのミスで黒海を取れていた場合、セヴァストポリを2軍で攻めることができるし、ルーマニアを取りに行くという選択肢もありうる。もちろんトルコの伸長は緩やかであってほしいであろうオーハンがロシアを助ける可能性もあるが。)

 

もっとも、対露(ということは親墺)を採る場合、オーハンとの同盟関係を維持するためには海軍国とならざるを得ない。その場合どうしてもイタリアと戦わざるを得ず、海軍の増軍、行軍効率で後手を踏みがちである。

オーハンが最初からもっている海軍をうまく動かしてもらうよりほかないが、オーハンには積極的にイタリアを攻撃するメリットが少ない。というか、いつ伊墺同盟に切り替えても良い。

 

そう考えると、ロシアから許されがたいヘイトを受けるこの行軍がどれほど有用かは怪しいものがある。

とはいえ、ロシアとのじゃんけんに勝って黒海(ないしセヴァストポリ)を取れたときの安定感は優れていて、その後しばらく「待てる」のが強いといえば強い。

(黒海SOを繰り返しながら「待つ」こともできるから、これがどれほどのメリットかという話はおいておいて。)

コメント

ということで、2つ並べましたが使用頻度には歴然の差があります。

正直対人戦にせよ、対AI戦にせよ、100回あったら90回は安定択でいいように思います。残りの10回をジャガーノートと対露択とに使う、くらいのイメージです。

とはいえその差はロシアからのヘイトの有無という程度で、それは裏返せばオーハンからのヘイトの濃淡ということなので、優劣の差が大きいということもないでしょう。まあ、ロシアよりはオーハンのほうが攻略しやすそうですが、そのあたりは北欧事情にもよります。

 

そうだとすると、トルコとしては1901年秋の外交でオーハンとロシアどちらの見方をするのが良さそうかを見極め、それに応じて今回の1ないし2の択を取るのが良いということになりましょう。

あるいはロシアが真に信頼できるとなれば、ジャガーノートを選択するのも手ですが。

 

いずれにしても、トルコは「待つ」ことができる強い国ですので、どっしりと構えましょう。

 

トルコ編は以上です。

これ以外の手順はおよそジャガーノートの亜種として包摂され、さらにそれ以外の手順は選択するメリットがないことが明らかだからです(かろうじて同情をもらい包囲されなくなる程度の価値がありますが、これはいかなる悪手にもある価値です)。

ということで、これ以上のトルコの初手開拓は楽しいジャガーノートの説明に譲ることにしましょう。

 

次回は改めてオーハンの初手を検討したいと思います。がんばれ僕。