【ディプロマシーの初手を開拓しよう】フランス②

どうも、イチゴスイーツいいですよね、四扇イドラです。

 

【ディプロマシーの初手を開拓しよう】引き続いてフランス編ということで、新しいオープニングを検討していきます。

とはいえマイナーな手順というわけではなく、わりとありえる手順だと思いますので、昨日の記事と合わせて検討してもらえればいいと思います。(イギリス編ほどの差があるわけではありません。)

 

なお、全体の趣旨的なものは過去の記事にありますので、ご参照ください。

画像はオンラインでディプロマシーをプレイできるwebDiplomacyというサイト

https://webdiplomacy.net/

の対AIゲームの盤面となります。

ちなみに各オープニングの名前はテキトーです。名が体を表してないこともままあります。

 

 

2-3 不確かな対独オープニング

ブレスト→中大西洋

パリ→ピカルディ

マルセイユ→ブルゴーニュ

 

1-2の移動を、ドイツに不意打ちで行う行軍。


ブルゴーニュ不可侵の約束を破って進行し、ピカルディ陸軍と合わせてベルギーを取りに行く。

イギリスと協力してドイツに速攻を仕掛ける陣形となり、イギリスとの信頼関係が重要となる。ベルギーをどちらがとるかで揉めるのは得策でない。(ベルギーをイギリスがとれば後々英独が結託する障害ともなりうる。)

 

ドイツが裏切ってブルゴーニュ入りしてきた場合は、お互い様である。和解して1-2に移行するか、イギリスとの信頼関係を重視して強硬な態度に出るかの選択を迫られよう。

優柔不断な態度で英独に挟まれるのだけは避けたい。

 

3-2 素直な日和見オープニング

ブレスト→中大西洋

パリ→ブルゴーニュ

マルセイユ→ブルゴーニュ

 

イギリス海峡をあけつつ、ブルゴーニュでセルフSOする行軍。

 

イギリス海峡を不可侵としたうえでこれを履行することからイギリスからのヘイトは少なく、ブルゴーニュをあけつつ守ることからドイツからのヘイトも少ない。

そのうえ、1901秋にはイベリア半島を取って2増できるから、敵を作ることなく2増できる一手。

 

イギリスが不可侵を守って親仏オープニングを取った場合、英独の対立は必至となる。翻ってフランスを挟撃しようにもフランスが軍の配置を整える時間はかかる。

イギリスが初手イギリス海峡に入った場合が多少苦しいが、パリ陸軍で守れば2増はできる。

 

3-3 奇妙な日和見オープニング

ブレスト→イギリス海峡(合意SO)

パリ→ブルゴーニュ(合意SO)

マルセイユ→スペイン

 

イギリス海峡、ブルゴーニュの2か所で合意SOを起こすことで安全を確保しようという行軍。

 

イギリスとの外交においてイギリス海峡の合意SOの結論に至ることは少なくなく、フランスとしては陸軍のみで2増できる以上イギリスからのヘイトはそこまで大きくならない(そこで生じるくらいのヘイトは免れ得ない)。

またパリ陸軍のブルゴーニュ進行は対独の姿勢に見えるのでイギリスからの心証はよくなるはず。

 

ドイツの外交においてブルゴーニュの合意SOはそこまで喜ばれないが、対独に割く軍を1軍に抑えることから適切な妥協だろう。

また、イギリス海峡入りは対英姿勢に見えるのでドイツの心証は悪化しづらく、むしろ対英へのフェイクとして説明すれば同意を得やすいかもしれない。

 

どちらも合意SOだったことがバレたときのことを考えるとゾッとするが、その時点では既に2増が確定している。

しかも英独ともに合意SOに1軍使い行軍効率を下げていることから、数ターンしのげるだけの時間は稼げるように思われる。

 

何であれば、英独2か国から攻められているようにも見えるので、露墺あたりの同情を得やすい。イタリアが漁夫の利を得ようとする動きのみ警戒が必要だが、そんな余裕はないだろう。

 

コメント

以上、フランスで使えそうな3つのオープニングでした。

 

なお、今回の趣旨から触れませんでしたが、フランスはロシア、イタリア、できればオーハンの動向を伺う必要があります。

とくにロシアについては対英、対独どっちの場合でも協力必須ですし、利害対立しづらい国ですから、大切にしましょう。

 

イタリアとは最終的には揉めごとになりえますが、しばらくは東欧事情にかかりきりのはずですし、こちらから攻めるのもほとんど無理なので不可侵だけ決めればいい気がします。

もし英伊の密談が長くて不安であればピエモント合意SOとしましょう。

 

春占領ありのレギュレーションだとマルセイユ陸軍単独で2増を達成できるので自由度はかなり高く、逆にいえば手の込んだ行軍を組み必要がないように思われます。

とはいえ、自由になった残り2軍は使い方を間違えると英独のヘイトを買うことになりますし、行軍効率を落としすぎると防衛が難しくなります。

 

ちなみに、個人的には英仏でドイツを挟撃する場合、イギリスより先に接敵したくないというのが本音です。イギリスに怒られない程度に行軍を遅延し、あるいは前線の拠点を譲るなどして英独対立を待ちたいところです。

 

そういう意味では3つ用意できた日和見オープニングが強力なんじゃないかと思います。