【ディプロマシーの初手を開拓しよう】イギリス①

どうも、花粉症の薬の眠くなる成分で早寝早起きできている、四扇イドラです。

 

【ディプロマシーの初手を開拓しよう】の初回となります。

そのタイトルに反して申し訳ないですが、ここでは現在の僕がよく採用しているオープニングをご紹介します。

全体の趣旨的なものは前回の記事にありますので、ご参照ください。

 

なお、画像はオンラインでディプロマシーをプレイできるwebDiplomacyというサイト

https://webdiplomacy.net/

の対AIゲームの盤面となります。

 

ちなみに各オープニングの名前はテキトーです。名が体を表してないこともままあります。

 

1.親仏オープニング

リバプール→エディンバラ

エディンバラ→ノルウェー海

ロンドン→北海

 

イギリス海峡に入らず、海軍を2軍とも北東に移動させる行軍。

 

イギリス海峡をあけることになるためフランスとの同盟が他国からも明らかなものとなり、反射的に対独、対露戦略も透けやすい。

1901年春の外交時間中に、ドイツには対露、ロシアには対独とあらかじめ伝えるなどして警戒心を緩めておきたい。

 

フランスとのイギリス海峡不可侵の合意は必至。

とくに春占領ありのレギュレーションではマルセイユ陸軍でイベリア半島を取って2増が可能であるため、フランスには履行する必然性はないことに注意する必要がある。

なお、フランスが裏切ってイギリス海峡に入った場合には北海海軍でロンドン防衛ができ、ノルウェーの1増に影響はない。

この場合、ノルウェーは陸軍の輸送でとったうえで海軍を増設、3海軍でラインを押し戻すことになると思われる。

もっとも、ロシア、ドイツ、イタリアの3か国(少なくともこのうちの2か国)の協力を得なければジリ貧なので、フランスの動向には注意する必要がある。

 

以下、フランスがイギリス海峡に来なかった場合の1901年秋の行軍案を示す。

ⅰ)対露強行案

ノルウェー海→バレンツ海

エディンバラ→ノルウェー(北海で輸送)

ⅱ)北欧速攻案

エディンバラ→ノルウェー(ノルウェー海で輸送)

北海→スカゲラク

ⅲ)対独強行案

ノルウェー海→ノルウェー

北海→デンマークorオランダ(ドイツが1901春でとってないほう)

ⅳ)対独穏当案

ノルウェー海→ノルウェー

北海→ベルギー(エディンバラを輸送のほうがより強硬)

ⅴ)親仏重視案

エディンバラ→ノルウェー(ノルウェー海で輸送)

北海:仏ブルゴーニュorピカルディー→ベルギーを支援

 

その他親独に転じてイギリス海峡に入り、あるいはドイツのベルギー入りを支援する案もあるが、自分は選択しない。

独仏露の全員から警戒されることになり、戦線が伸びた結果押し返される未来しか見えないので。1902年に北欧を奪われる、北大西洋に入られる、本土に北海を突破されるなどすると最悪である。

 

ちなみにイタリアに嫌な顔をされ、トルコには感謝されやすい。オーハンがどう思うかは東欧の事情による。

2.対仏オープニング

リバプール→ウェールズ

エディンバラ→北海

ロンドン→イギリス海峡

 

攻防の要であるイギリス海峡と北海の双方を抑えに行く行軍。

 

イギリス海峡入りが合意SOの場合と、フランスとの不可侵を破る場合とがある。

陸軍が南下することで、いずれの場合でも第三者からは対仏の姿勢に見える。

フランスを裏切る場合にはドイツの協力を取り付けて速攻したいし、合意SOの場合にはドイツを焚きつけて仏独の争いを眺めつつ漁夫るタイミングをうかがいたい。

 

イギリス海峡入りが成功するか否かにかかわらずノルウェーでの1増は約束されるが、1軍で浮いているため奪取されるおそれがある。

ロシアがノルウェーまで出張ってくることは少ないと思われるが、仮にその場合にはドイツとの協力により守る必要がある。

欲を言えば、英独で対仏とし、ロシアには東欧情勢に注力してもらって、北欧はノルウェー、スウェーデン、デンマークの3すくみで安定させたい。

 

以下、イギリス海峡に入れた場合と入れなかった場合にわけて、1901年秋の行軍案を示す。

Ⅰイギリス海峡に入れなかった場合

ⅰ)対仏継続案

北海→ノルウェー

ロンドン→イギリス海峡

ⅱ)仏独天秤案

北海→ノルウェー

ロンドン→北海

ⅲ)対仏凸待案

北海→ノルウェー

ウェールズ→ヨークシャー

ロンドン→ウェールズ(ロンドン海軍増設)

(※僕は使ったことないけど理論上ありえる、気はする。要検討)

 

イギリス海峡に入れなかった場合の選択肢はそう多くない。

いずれの場合でもノルウェーは自然な流れでとれるので、かえって1増は揺るぎない気もする。

 

Ⅱイギリス海峡に入れた場合(仏海軍は中大西洋にいるものと想定する)

ⅰ)対仏通常案

北海→ノルウェー

イギリス海峡→ブレスト

ⅱ)対仏輸送案

北海→ノルウェー

ウェールズ→ピカルディ(イギリス海峡海軍で輸送)

ⅲ)仏独天秤案

北海→ノルウェー

ウェールズ→ベルギー(イギリス海峡海軍で輸送、独or仏の支援を得て)

ⅳ)対仏強行案

北海→ベルギー(ドイツの支援を得て)

ウェールズ→ピカルディorブレスト(イギリス海峡で輸送)

ⅴ)対仏親独案

北海→ノルウェー

イギリス海峡:独オランダ→ベルギーの支援

ⅵ)対独転換案

北海→ノルウェー

イギリス海峡→ベルギー

 

正直、イギリス海峡に入れた場合の行軍は、外交に応じて千差万別である。

いずれの選択にせよ、対仏を完成させたければ中大西洋とイギリス海峡を抑えたうえで、ドイツと協力して陸軍の数的有利を確保したい。

 

初手の増設機会は、独力でとれるのがノルウェーのみ、協力をえてとれるのがベルギーのみ、裏をかいてとれる可能性があるのがブレストとオランダ、デンマークである。

フランスがマルセイユ陸軍のみで2増できることから、拠点獲得できなかった場合は海軍の数が同数となり、ジリ貧である。

 

ブレストに入るか否かはフランスとの読み合いになる。ブレストに入れば1増できるが、ブレストでSOとなればそこに海軍が増設されてしまう。ブレストSOを透かせれば海軍数で有利になれる。

 

イギリス海峡を維持し、引き気味で構える選択肢もある。この場合仏独を争わせるような外交時間を心掛けたい。

 

あるいはフランスが対伊、ドイツが対露を選択する場合がある。この場合、均衡を保つためなどといってベルギーに入り、北欧を取ったうえで対独ないし対仏のタイミングをうかがうことになる。わりと楽な展開である。

 

ちなみに対仏オープニングはロシアの北方戦略を楽にするので東欧諸国には嫌な顔をされやすい。

 

コメント

以上、僕がイギリスの担当になった場合に使えるオープニングでした。

どちらも効率的な配置になるうえ、1901年秋の選択肢を残せるから、おすすめではあります。(春占領ありで親仏オープニングをおすすめできるかは怪しいところですが。)

 

しかしながら現状ではたった2つしか選択肢がないうえに、どちらの選択をしたかによって同盟関係の如何、あるいは進行の目標が読めてしまいます。

隣国のいずれかと同盟を結んで速攻を仕掛けるのが好きな僕なので違和感なく選べるものの、仏独両方が組み入りにくい場合のオプションを持っておきたいという気がします。

 

ということで次回は、まだ使ったことのないオープニングを検討していきたいと思います。