どうも、日々変化する気温に服装が迷走している、四扇イドラです。
【ディプロマシーの初手を開拓しよう】ドイツ開拓編の最終回です。
キール→デンマークorオランダ、ベルリン→キールという行軍をしないオープニングをいくつか検討していきたいと思います。
可能性を追い始めると長いので、あくまでも僕が使えそうなものに絞って紹介します。
なお、全体の趣旨的なものは過去の記事にありますので、ご参照ください。
画像はオンラインでディプロマシーをプレイできるwebDiplomacyというサイト
の対AIゲームの盤面となります。
ちなみに各オープニングの名前はテキトーです。名が体を表してないこともままあります。
3 対露強行
キール→バルト海
ベルリン→プロシア
ミュンヘン→シレジア
全軍で東方に向かう行軍。
オーハン、トルコあたりと協力してロシア速攻を仕掛ける場合に使うであろうオープニング。ドイツ目線は1増すら確定しないのできわめて不安定な一手。
そのぶん攻撃力は十分で、独墺土が正しく協力できれば初年度ロシアを0増に追い込み1902年以降ごりごりと削ることができる。。ロシアの増長は防げるし、選択がかみ合えば1903年くらいには盤面から退場させることができるだろう。
もっとも、リスクは大きい。
いうまでもなく、英仏の進行への対応が1ミリもできない。フランスにドイツの裏を突かない動機がない。
イギリスが協力してくれる素振りを見せたとしても当然油断できない。のびのびと海軍を増やしたイギリスに北欧を抑えられ圧をかけられる未来が見える。
ちなみに、バルバロッサという名前がついているらしい。
3.1 対露強行‘
キール→デンマーク
ベルリン→プロシア
ミュンヘン→シレジア
対露強行案から、キールをデンマーク進行に変えた行軍。
狙いとしては3と同じ。
デンマークで1増できる+本土近くに軍をおいて防衛に使えるので安定性が増す。そのぶんバルト海、ボスニア湾を詰める時間が遅れるが、1901年秋はどうせスウェーデンSOなので大きな差はない。
東欧事情、とくに墺土の関係がこじれなければ十分ロシアを速攻できるだろう。
とはいえ、対仏の防衛力は依然として弱いので、リスクは高い。
4 対仏防衛
キール→オランダ
ベルリン→ミュンヘン
ミュンヘン→ルール
ルール-ミュンヘンの対仏防衛ラインを構築しに行く行軍。
オランダにも軍を置けばフランスが単独で突破することが不可能になるが、海軍を置くとその後動かしにくいので、デンマークで1増を獲得しに行く。
イギリスにオランダ進出を許してもらえる可能性が高いが、陸軍増のためにミュンヘンをあけると結局はリスクであり、この行軍にした意味が薄れる。
至極当然だが、フランスがブルゴーニュに入ってくるかどうか話が変わる。
なお、イギリスに北から押しつぶされたくないし、ロシアと喧嘩しないことが前提の配置になるので、1901年秋のスウェーデンSOはしなくていい気がする。英仏露に組まれたら終わりだが、それはどの行軍でもそうなので。
ちなみにラインラントオープニングという名前がついているらしい。
5 ヘルゴラントに入るオープニング
キール→ヘルゴラント湾
ベルリン→キール
ミュンヘン→ルール
全軍でイギリスに向かう行軍。
キールの海軍で1増を獲りにいかず、ヘルゴラント湾に入る。
次ターン両陸軍でデンマークとオランダに入り、海軍がそのどちらかを移動支援することで、イギリスに対して2増か1増かのじゃんけんを仕掛けることができる。(イギリスがじゃんけんに乗らず、ノルウェーとベルギーの2増を狙う可能性もあるが。)
デンマーク、ヘルゴラント湾、オランダに軍を置き、2増できたら対英の防衛としてはかなり固くなる。ベルギーをめぐって英仏が揉めてくれればかなり安全な盤面になる。と思う。
注意すべきは2増のしかたで、ミュンヘンを含む陸軍2増などとするとフランスからの警戒を招く。スタックする可能性があってもキールに海軍を作るなど配慮は求められよう。
じゃんけんで負けても1増でき、かつヘルゴラント湾がとれているから悲観する必要はないだろう。
なお、フランスがブルゴーニュに来た場合はそれどころではないのでイギリスに土下座しデンマーク1増を許してもらいつつ友好的な姿勢を示すよりほかになかろう。
※調べてもどこにも載ってなかったので何らかの致命的な欠点があるのかもしれませんが、今のところわかってません。気づいた方がいたらぜひコメントで教えてください。
コメント
以上、ドイツのオープニング集でした。
正直ドイツは中央国なので外交の結果に応じて各軍の動かし方を柔軟に決めつつ、全体としての方向性が迷走しないようにすれば、おのずと適切な行軍になる気がします。
そういう意味でも、オープニングのセットを用意しておくことに注力するくらいなら、外交で都合のいい盤面を作れるように努めるほうがいいのでしょう。
なお、オーハンのほうへ進行するオープニングについてはあえて紹介しませんでした。というのも、ドイツにとってオーハンは大切な隣人だからです。
もちろん最終的に勝つためには同じ陸軍として争うことは避けられませんが、序盤から攻撃しあうことはどちらの利益にもなりません。シンブルに盤面端の国が強大化するのを助ける結果にしかなりませんので。
ロシア、トルコ(、ときにはイタリア)に責め立てられているオーハンがいても、その包囲に参加して得られるものはごく僅かですから、我慢しましょう。