ほぼ初心者ディプロマシー 1907年

どうも、八つ橋は無限に食べられる、四扇イドラです。

 

いよいよ最後の年となりました。1907年を観ていきましょう。

画像はてりや菌さんの公開されているブラウザツール

Dipssistant Lite

の盤面をスクショしたものとなっております。

また、開幕の記事に留意事項等もございますので、併せてご利用ください。

1907年開始時点

一方ではイギリスの優位が可視化され、他方では伊墺の対立が激化している。各々が順位をあげる条件を確認するなか、1907年が始まります。

1907年春の行軍命令

英 エディンバラ→ノルウェー(北海で輸送)

  スカゲラク→デンマーク

  イギリス海峡→アイリッシュ海

  ロンドン→イギリス海峡

  ベルギー→ピカルディ

  オランダ→ベルギー

  キール=ミュンヘン 相互維持支援

 

仏 中大西洋=北大西洋 相互維持支援

  ブレスト=パリ 相互維持支援

  ピエモント→ヴェニス

 

独 バルト海→ベルリン

  チロル:伊ヴェニス→トリエステを移動支援

 

伊 ブルガリア→セルビア

  ヴェニス→トリエステ(アドリア海で移動支援)

  アピュリア→ヴェニス

 

墺 シレジア→ミュンヘン

  ウィーン→トリエステ(ブダペストで移動支援)

  セルビア=ルーマニア 相互維持支援

  黒海、ギリシャ:土コンスタ→ブルガリアを移動支援

 

土 コンスタンティノープル→ブルガリア

  スミルナ→コンスタンティノープル

1907年春 行軍命令実行後

イギリスはドイツ海軍のベルリン入りに抵抗せず、防衛を固める方針の様子。アイリッシュ海入りも含めて拠点を増やす意図はなさそう。敵意を見せないことにより墺との協力の気勢を削ぎ、確実に優勝を取りに行ったのだろう。

 

対するオーハンはイタリアにトリエステを取られ優勝からは大きく後退。ドイツがイタリアの協力をしたのが想定外で、対応しきれなかった形。トルコを焚きつけてブルガリアの伊軍を解体できたのは大きい。2位を確保するためにも周辺国と利害調整をする必要がありそう。

 

イタリアはトリエステを取ったものの、単独では維持できずドイツの協力が不可欠な状況。さらなる拡大ができそうになく、ドイツと順位争いをするなかで支援をもらえるかは微妙なところだろう。

 

トルコはオーハンの協力のもと拡大に成功。とはいえ、次ターン単独での維持ができず、うまく乗せられた形となった。

 

ドイツはオーハンの協力があれば拠点を増やすことができそう。1907年春にイタリアに寝返ったような命令をしている点が不安だが、イギリスの勢力を削るとなれば再び仲良くできるだろう。

 

フランスはかなり守備的な行軍。ラッキーで1拠点取れないか狙いつつも、基本的には冒険をしない姿勢が読み取れる。

1907年秋の行軍命令

英 ノルウェー→サンクトペテルブルグ

  デンマーク→スウェーデン

 

仏 中大西洋=北大西洋 相互維持支援

  ブレスト=パリ 相互維持支援

  ピエモント→ヴェニス

 

独 ベルリン→キール

  チロル→ミュンヘン

  ボスニア湾→サンクトペテルブルク

 

伊 アドリア海-トリエステの維持支援

  アピュリア→ヴェニス

 

墺 シレジア:独チロル→ミュンヘンの移動支援

  ブダペスト→トリエステ(ウィーン、セルビアで移動支援)

  黒海→ブルガリア東岸(ルーマニア、ギリシャで移動支援)

 

土 コンスタンティノープル=ブルガリア 相互維持支援

1907年秋 行軍命令実行後(=ゲーム終了時点)

イギリスは一応StPを狙いつつ、基本は現状維持の姿勢。勝利条件を計算するとこれでよいだろう。

 

ドイツはミュンヘンを取り返して5拠点でフィニッシュ。イギリス攻めでオーハンと協力できた様子。

 

オーハンは最終盤面でトルコを裏切ってブルガリアをとり、イタリアからトリエステを取り返すも8拠点で一歩及ばず。

 

イタリアとトルコはそれぞれ1拠点をオーハンに奪われた形。とはいえ初期拠点は保ったままフィニッシュ。

 

フランスはヴェニスを伺いつつも基本は防衛の姿勢。初手のイベリア半島進出以降、ゲーム終了まで拠点の増減がなかった。

結果発表

ということで、1907年が終了しまして結果は以下の通りになりました。

1位 9拠点 イギリス

2位 8拠点 オーハン

3位 5拠点 フランス、ドイツ

5位 4拠点 イタリア

6位 3拠点 トルコ

7位 0拠点 ロシア

イギリスが見事逃げ切り勝ち。

GM(オーハン)は惜しくも2位という結果に終わりました。

感想戦的なコメント

各国の動きについて簡単にコメントしていき、最後にオーハンをプレイしたうえでの反省をちょこっと書いて終わろうと思います。

 

イギリス おみごと。仏独のヘイトを買わないようにじわじわと伸びてきたのが優勝につながったという気がします。海軍が整った後のイギリスは本当に強いと痛感しました。ぬるっとイギリス海峡に入ったあたりが決め手だったかなと。

 

フランス 順位をつけるというレギュレーションだとこういう戦略もありだよなあと感心しました。優勝を目指すならもう少し積極性が欲しいなあと思いつつ。ベルリン、ミュンヘンあたりへの欲は見せても良かった気がします。

 

ドイツ 海軍を量産するドイツが面白かったです。東西で軍が分断されたのがきつかったですね。英、仏、露のどこかとは強めの同盟を結んでも良かったのかなという気がします。プロシア、リヴォニアに海軍を長く置き過ぎましたね。

 

イタリア ゲーム内第2位の海軍国ですから、スペインまで攻め切って地中海を独占しても良かった気がします。陸軍国であるオーハンと戦うことの難しさが結果に現れたんだと思います。あるいはギリシャを明け渡さなければ……。

 

ロシア 初年度に北方軍を動かさなかったことと、黒海を取られたことが大きな痛手でしたね。加えて、ロシアにとっては伊墺土の離間が有効かつ不可欠な要素なんじゃないかと思っています。

 

トルコ キーレパントを受けて序盤から苦しかったですね。ロシアへの協力と伊墺の離間が求められますが、今回は厳しい環境でした。イタリア、オーハンとうまく距離をはかって最終盤面まで残ったのは、みごとなプレイングだったと思います。

 

オーハン ドイツを裏切るタイミングを逸して、イギリスだけが美味しい盤面を造ってしまったのが直接の敗因かなと思います。

とはいえ、イタリアが迫るなかで2正面作戦は難しいですから、イタリアとの同盟を継続する術を考えるべきでした。伊仏の講和がどうやって成立したのか全く分かりませんが、単独でもイタリア優勢でしたからもう少し焚きつけられたかなあという気はします。

最後のターンで勝ち目のあるなしの計算をミスして、トルコ、イタリアから過剰に拠点を奪ってしまったのは素直に反省しつつ……。

 

おわりに

ということで、ここまでお読みいただきましてありがとうございました。拙い観戦記だったとは思いますが、少しでもディプロマシーの楽しさを共有できていたら幸いです。

 

また遠くないうちに開催したいと考えております。その際には記事にすると思いますので、お楽しみに。

                                     以上