どうも、この時期の大学は混んでて疲れますよね、四扇イドラです。
【ディプロマシーの初手を開拓しよう】今回からロシア編ということなんですが。
外交すべき国が多く不安定なわりに各国に警戒されて、とても難しいと思います。
最初から4軍あって、面積も大きいことから、東欧でも西欧でも気づいたら仮想敵国になって押し込められる、みたいな場面をよく見る気がします。
まあ初年度増産できなくても一応何とかなるので様子見も選択肢にあって、そういう意味では初手の選択肢は他よりも多いかもしれません。誰とどんな協力をするか次第なので、外交する際の引き出しとしていくつか持っておきたいところです。
ということでロシア編ではここで汎用性の高いオープニングを3つほど紹介したのち、次回からは誰と協力するかごとに検討していきたいと思います。
なお、全体の趣旨的なものは前回の記事にありますので、ご参照ください。
画像はオンラインでディプロマシーをプレイできるwebDiplomacyというサイト
の対AIゲームの盤面となります。
ちなみに各オープニングの名前はテキトーです。名が体を表してないこともままあります。
StPは南岸なのが明らかなので、一連の記事を通じて省略します。
1 デフォルト
StP→フィンランド
モスクワ→ウクライナ
ワルシャワ→ガリシア
セヴァストポリ→黒海
南方に3軍進める行軍。
もっとも黒海でトルコと、ガリシアでオーハンとSOするであろうから、実際に入れるのはウクライナとフィンランドであろうと思われる。
両地域でのSOは合意SOとするほうがよりヘイトは買いづらい。ある程度経験のある人であればだいたいSOになると思ってるので、そこまで敵視されない気がするが。
より配慮したほうがいいのはガリシアだが、入れればラッキーなので黙るのも手。
東欧で正しく外交ができていればルーマニアはもらえるはず。
墺土同盟が組まれるととても厄介だが、その場合の防衛もこのオープニングで対応できる。(というか、これ以外のオープニングを取ると気づいたら詰んでる可能性がある。)墺土の離間に努めよう。
StP海軍はボスニア湾入りがセオリーらしいが、秋にスウェーデンでSOした場合1902年にイギリス陸軍に入り込まれる可能性があること、親独姿勢を見せることでスウェーデンをもらえる可能性があることを踏まえてフィンランド入りを採用している。
(外交上ヒントがないのであれば)ドイツよりイギリスのほうを警戒したい。
2 ディフェンシブ
StP→フィンランド
モスクワ→ウクライナ
ワルシャワ:維持
セヴァストポリ→黒海
デフォルトからワルシャワを維持に変更した行軍。
黒海は取られると本当に詰むので、防衛という意味でも黒海入りは外すことができない。
ワルシャワを維持するとオーハンからのヘイトを買わないという意味でも防衛に資するし、ドイツの陸軍が東進してきても拠点を安全に守れる(ワルシャワがガリシアに入ってても戻れるが)。
初動から独墺が協力した場合は対処できないが、そんなことはしないだろう。
オーハンと仲良くすれば対トルコ防衛の関係上ルーマニアをもらえる蓋然性は低くない。オーハンの油断を誘って対トルコに転じても良い。
3 北方オープニング
StP→ボスニア湾
モスクワ→StP
ワルシャワ→ウクライナ
セヴァストポリ→黒海
南北に2軍ずつ進める行軍。
ドイツ(フランス)と協力してイギリスを速攻する場合にありうる行軍。この場合、フィンランドでスタックするのを避けたいし、陸軍の輸送の選択肢も生まれるので、海軍はボスニア湾に入れたい。
北方の対英が有利に進めるのに反して南方はかなり弱くなる。ガリシアに陸軍を進めてオーハンの反感を買うのを避けるためウクライナ入りがよさそう。
対英でドイツと協力する関係上、三帝同盟(独墺露)でガリシア不可侵を取り決めるのも有効だろう。
例のごとく黒海に入られると詰みかねないので、黒海入りだけは(トルコのヘイトを買ってでも)外せない。
スウェーデンに入れるような外交の場合、ルーマニアをもらえるときにもらうべきかは悩ましい。初手4軍から2増はかなり警戒を買う。とはいえ、スウェーデンの1増をStPに使うのであれば南方に補給が欲しい。
結局、近いようで遠い北方に手を出す困難がここに現れるといえよう。
ちなみにStPシステムという名前らしい。
コメント
ということで、わりと汎用性の高いオープニング群でした。北方オープニングが汎用的かはずいぶん怪しいですが、まあ紹介できるうちに紹介しておこうかなと。
対AIや無書簡のときは同盟も何もあったもんじゃないので、だいたいこれら3つのどれかを選択しておけば問題ないし、それ以外を選択すると失敗します。
が、個人的にはロシアの強みは強固な同盟を組んでごりごりに進行していくことだと思っているので、そういうセット盤面はある程度頭の引き出しにあってもいいのかなという気がします。
そのなかでも強力なジャガーノート(露土同盟)とトルコ包囲について検討していきます。(墺土に組まれることは絶対に回避するものと思って外交するべきですし、墺包囲の場合はテキトーにやっても何とかなるので触れません。)
ジャガーノート大好き人間としてこれは最後の楽しみに取っておいて、次回はトルコ包囲を検討していきます。
とはいえ、ほとんどキーレパント(墺伊の協力)が正しい手順でできるかにかかっているので、ロシアの努力するところは少ないかもしれませんが。
追記
ジャガーノートはロシア、トルコ双方に特殊な手順が求められる戦略で、ロシアのオープニングだけ説明しても仕方がないということに気づいたので、今回のシリーズでは書かないことにしました。
トルコのオープニングも含めて検討した後で、別枠として説明したいと思います。