どうも、しばらくビジホに籠ってました、四扇イドラです。
【ディプロマシーの初手を開拓しよう】オーハンを検討していきます。
ちょっと前回から日数が空いてまして、しかも手元のメモも殴り書きで読みづらいんでもともと意図していたものを検討できるかはわかりませんが。
前回紹介したもの以外で、有意そうで、かつ取扱いに注意が必要そうなもの、をいくつかかけたらいいかなと考えています。
なお、全体の趣旨的なものはちょっと前の記事にありますので、ご参照ください。
画像はオンラインでディプロマシーをプレイできるwebDiplomacyというサイト
の対AIゲームの盤面となります。
ちなみに各オープニングの名前はテキトーです。有名な名前がついているのもあるみたいですが、ここではとくに触れません。
4 親土対露攻撃策?
ウィーン→ブダペスト
トリエステ:維持
ブダペスト→ルーマニア
初手1増をセルビアではなくルーマニアで確保しようという行軍。
いつか誰かが採用しているのを見たので検討してみる。
ロシアのセヴァストポリはおよそ黒海SOにあてられるだろうから、十中八九ルーマニアは取れるだろう。セルビアという安定択をはずしてルーマニアを取りに行く以上はロシアに対する圧力にならざるを得ない。
他方セルビアというバルカン半島の要所をあけてトルコと戦わない姿勢を見せていることから親土のメッセージも色濃く映る。
とはいえ、なかなか強欲な一手で、ウィーンをブダペストに運んでいる以上、ロシアがガリシアに入り損ねた場合は陸軍2軍で次ターンセルビア入りを試みることができ、場合によっては2増できる。
トルコと真に仲良くするのであれば、ギリシアを明け渡す代わりにセルビアをもらうということもできよう。
ロシアとしてはルーマニアを取り返して黒海を取られるか、ガリシアに入ることをもって我慢するかの択を迫られることになる。
1901春にロシアがガリシア入りを選択した場合(これはSO狙いであったとしても)状況はかなり厳しい。少なくともジャンケンは回避できず、安定択を取ったとしてもトルコを楽にさせる結果に終わる気がする。
ロシアの親墺的な行軍を望みつつ対露圧迫を行う点でかなり裏切り的ニュアンスの強いオープニングで、トルコと一計を案じロシアを騙せた手ごたえのある場合に選択しうるくらいだろうか。
5 対露強硬策
ウィーン→ガリシア
トリエステ:維持
ブダペスト→ルーマニア
初手1増をルーマニアで狙いつつ、ウィーンをガリシアに入れる行軍。
先ほどのものより一層対露姿勢が強調されるオープニング。
ガリシアにうっかり入れた場合にはロシアに対してかなり優位な立場に立てる。ガリシア、ルーマニアで相互維持しつつ、増産を待って徐々に北上していきたい。
ガリシアに入らない場合でもとりあえず本国の拠点が危険にさらされることはない。ルーマニアが単独で孤立するが、ロシアがこれを取るには黒海をあきらめるしかない。その場合でも、セルビアに撤退すれば1増はできるからブダペスト増産でロシアへの戦線が直ちにほころぶことはない。
なお、トルコに裏切られてセルビアに入られた場合には大変苦しいが、トルコに裏切られて露土に攻められればいずれにせよ苦しいので、そうならないような外交に努めよう。
トリエステにいる海軍を動かす余地はあるが、下手にイタリアのヘイトを買って挟撃されたくないし、ギリシアをめぐってトルコからの不信感をもらいたくもないので、維持が妥当なんじゃないかと考える。
1901年の2増は望めないが1902年以降の展望も含めて考えれば、親土対露なら現実的な行軍のような気がする。
6 対伊攻撃策
ウィーン→トリエステ
トリエステ→アドリア海
ブダペスト→セルビア
海軍をアドリア海に入れる行軍。
イタリアへの攻撃の意志が明示的に表れるオープニング。
イタリアを攻めようとする行軍パターンは、理論上はいくつか(いくつも)存在する。が、正直オーハンが露土を放置してイタリアを攻めることのメリットを認めていないので、他の戦略への転用がしやすいもののみを記載する。
セルビアで1増ができるので行軍としての安定性は維持できるし、イタリアが初動を誤った場合(ローマをナポリに入れた場合)にはイタリア攻めを実行することができる。
イタリアが海軍でチュニスを取りつつ2軍でヴェニスを守れる配置を取った場合には、陸軍をアピュリアに輸送してイタリアを圧迫することもできるし、海軍をイオニア海に進めてイタリアとトルコ攻めで協力する方向にシフトすることもできる。
セルビア→ギリシア、トリエステ→セルビア(アドリア海→トリエステ)としてトルコの意表を突く形でバルカン半島を取りに行きイタリアと和解するという手もあるだろう。
いずれにしても対土で協力しやすい伊墺なので、和解後の行軍は柔軟に取れるだろう。
いうまでもないがガリシアに入られたらロシアがオーハンを攻めない理由が本当にないので、外交でケアする必要はある。
トルコも同様で、ブルガリアからギリシア、ルーマニアあたりに進まれて圧迫される未来は容易に想像できる。イタリア攻めを強行するならとくに。
とはいえ、ロシアからもトルコからも見逃してもらえるような外交が、果たしてできるだろうか。
コメント
以上、オーハンのオープニング集でした。
3パターンほど書きましたが、安定性という意味では前回紹介した行軍に及ばないということは直感的にわかるかなという気がします。
そういう意味ではいずれの選択をするにしても、初手ブダペスト陸軍でセルビアを取りに行きつつ、外交の結果に応じてウィーン陸軍とトリエステ海軍を動かすということになろうかと思われます。
個人的にはイタリアに喧嘩を売っていいことがないと考えているのですが、毎回トルコと争うばかりでも面白くないでしょうから、他の選択肢は持っておいて良いでしょう。
とくにロシア攻めはトルコの協力を得られれば十分現実的な選択肢ですから、頭の片隅に置いておくことをオススメします。
(なお、この場合にトルコが伸長するのは目に見えています。イタリア、ロシアに頑張ってもらいましょう。)
次は最後、楽しみにとっておいたイタリアを検討していきます。