どうも、あんずジャムってみたことないよね、四扇イドラです。
今回も引き続いて、オーハンの勝ち方について検討していきます。
なお、画像はブラウザツール
の盤面をスクショしたものとなっております。
基本的な考え方
東側にある陸軍国であり、いわゆる中央国であることから、ドイツと並んで語られることが多い。
が、細かいことを考えていくと異なる点もかなり多く、同じ取扱いをすればよいということにはならない。
バルカン半島という拠点の宝庫があるので、ここをめぐって露土(あるいは伊)と争う未来が容易に見える。序盤の三つ巴をうまく乗り切れないと、じわじわと圧迫されて滅亡する未来が訪れる。反対に、順調に増産できればいったんの安定を得られることになろう。
・東側を取る場合
トルコ、ロシアを順次打倒して軍を東進させる必要がある。イギリスとの関係でStPが、イタリアとの関係でスミルナ、ギリシアあたりが問題となる。
前者については妥協しても他で拠点を稼げれば過半数を取れるが、後者についてはそうもいってられない。東側を取るとなれば地中海沿岸も必須であるから、どこかでトリエステに海軍を造り、制海権を取りに行く必要があろう。
それで間に合うかは知らないが。
・南側を取る場合
ロシアを放置してイタリア、イベリア半島を攻めに行って、果たして間に合うかと言われると、かなり厳しいと言わざるを得ない。とくに海軍の増さんが間に合わない。
そのあいだに英露で決着がつき、あるいはドイツが拡大してきたりしたら18拠点に届かないで終わる可能性が高い。あんまり現実的でない気がしている。
・内陸を取る場合
個人的にはほとんどがこれでいいように思われる。同じく陸軍国といわれるドイツでも1年に2つ海軍を造れるのに対し、オーハンはトリエステでできるのみである。諦めて陸軍国に徹するほうが行軍効率を損なわなくて済みそう。
また、内陸を攻めると決めれば隣国の海軍増産はある程度許容できることになる。地中海でトルコが勝つか、イタリアが勝つかはわからないが、ある程度協力という線が見えてくる。そう考えると、ロシアとはなかなか協力できないかもしれない。
陸軍の運用が勝利の鍵になりそうである。陸軍は適切な配置ができれば行軍効率を高めることができるから、時間制限はオーハンにとって悪くないシステムといえよう。
もちろん、そのぶんヘイトを買いやすくもあるのだが。
12拠点でいいなら
プランA
想定としてはイタリアと協力してトルコを退場させたうえで、ロシアに攻め込んだ状態。
バルカン半島を独占できると、プラス5拠点で12拠点に届く。StPまで行かなくていいし、スミルナまで行かなくていい。西欧諸国とは喧嘩しなくていいし、残っているのがイギリスないしフランスなら積極的に協力できる。
おそらくギリシアの領有をめぐってイタリアが注文を付けてきそう。海軍の駐留を許しておいて最後に追い出すというのも手。
トルコの初期拠点まで取り切るのがものすごく大変だが、それができてしまえば意外とあっさり勝てるという良い例。アンカラまで行くのは本当に大変だが。
プランB
ギリシアとスミルナを交換したもの。
ゲーム終盤にイタリアを裏切るにあたってスミルナのほうが取りやすそうなら。
プランC
トルコ攻めのあと対イタリアに舵を切った状態。
地中海にイタリアの海軍が浮かんでいる状態で争うと拮抗状態になり、そのあいだに背後からロシアに突かれるという未来が見える。イタリアには早々に対仏に転じてもらって、手薄になった地中海沿岸を進軍するのが良いだろう。
画像の通りロシアとは協力できる。ルーマニア、アンカラあたりの領有を主張してくると思われる。ナポリまで進めそうなら譲ってもいいし、ドイツへの進行を手伝うことで妥協しても良い。
トルコの初期拠点を3つ同時に取ると当然警戒されるので、伊露と分割したうえでゲーム終盤に裏切って追い出したい。
プランD
以下、トルコの初期拠点まで立ち入らない場合。
イタリアは拠点を増やすために頑なにアナトリア半島に侵攻するかもしれないが、オーハンにはそこまでメリットがない。トルコ初期拠点を3つとももらえるなら別だが。
バルカン半島から追い出した時点で、対露に切り替えるとこういう盤面になろう。StPから北欧に行こうとすると海軍の有無でドイツないしイギリスに苦戦するから、モスクワまで行ったらドイツ攻めに着手したい。
なお、伊土の地中海争いは長引けば長引くだけいい。あっさり決着がつくのであれば、イタリアであってほしい。
プランE
ブルガリアから追い出せなかった場合には、ドイツ領により深く進む必要がある。東からの陸軍だけでキールを取るのはかなり骨なので、他国の協力が欲しいところ。西欧の決着がついてしまっていると、この1拠点を落とせずに負けるということもあり得ようか。
ちなみに、地中海を押さえたいイタリアとしては初期拠点のヴェニスよりもギリシアのほうが欲しいという可能性がある。
プランF
最終盤までロシアと戦わない選択をした場合の検討。
バルカン半島+ドイツの初期拠点3つ+どこか2拠点という構成になろうと思われる。ロシアが北欧に伸びてくれていればドイツ攻めは多少楽になる。キールまで延びてしまえば守りやすくはあるからロシアとイギリスないしフランスが正しく協力しないかぎりは大丈夫だろう。
プラス2拠点は、比較的軍がアクセスしやすいヴェニスとワルシャワを塗った。ロシアと協力するなどしてアナトリアに進めそうなら、そっちでもいい。
問題は、軍の配置が縦に伸びるから、仏露に横から叩かれると弱いということ。とくにロシアに対しては初期拠点を晒しているので、ロシアの増産にはとくに気を配りたい。対等な同盟のつもりが、気づいたら飼いならされてた、ということにならないようにしたい。
プランG
ドイツと戦わない選択をした場合。
アナトリア半島を取らないのであればバルカン半島+イタリアの初期拠点+どこか2拠点。ドイツと戦わないのであればロシアに攻め込むしかない。英露が争うなどして入り込む隙があるようなら勝機はある。
トルコを残したままイタリアを攻めるのは非常に怖い(トルコがそのまま伸びる恐れがある)。トルコを退場させたあとでイタリアを攻めるのは泥沼化するおそれがある。
特殊な外交環境であれば別段、素直に目指したい勝ちとはいいがたいかもしれない。
プランH
ここまでトルコを封じることを前提に考えてきたが、最後はトルコと協力するパータン。
きわめて極端な例だが、画像の盤面だと墺12拠点、英土11拠点でオーハンの優勝となる。トルコが地中海に集中して海軍国化してくれれば、陸軍国となったオーハンと十分に協力できる。
英土の優劣が偏ると拠点数で負ける可能性があるので、協力と裏切りによってバランスを取りたい。
トルコがアドリア海、黒海に入り、またはギリシア、ブルガリアに陸軍を上げた場合には対墺に振っている可能性があるので警戒したい。
コメント
以上、オーハンのプランたちでした。
オーハンは外交に依存するところが大きいように思われますので、これに応じて柔軟に組み合わせることが必要かなと思います。多少のまとめを付します。
第一に、バルカン半島を取ることがかなり重要です。オーハンが単独で優位を取れるのがバルカン半島です。もちろん最初から独占しようとすると露土のヘイトを買うので、分割するふりをしてゲーム後半以降に追い出す、というのが現実的な気がします。
第二に、アナトリア半島攻めのコストは正しく把握したほうが良いです。地中海からのアクセスがいい以上、イタリアに分がありますから、もらえる拠点は最小限にとどまりそうです。その時間でロシアないしドイツに勝てそうなら、そちらに切り替えたいところです。
第三に、東欧で2か国が残り、協力して西進するというプランは十分に有効です。東欧での覇者にならなくてもよい、ということです。もちろん、協力が正しくなされる必要はあり、増産も含めて連携は欠かさないようにしましょう。
プラン選択は、トルコとの関係をどうするか、という部分が大きいように思われます。そのうえで、バルカン半島の平定についてはある程度、戦術的な部分が大きいのでその辺りも意識したいですね。そこから先は外交上の風を次第かなと。
次回はロシアを検討します。