【新たなる勝ち方を求めて】フランス

どうも、好きなパンはクロワッサン、四扇イドラです。

 

前回のイギリスと同様、フランスの勝ち方について検討していきます。

なお、画像はブラウザツール

Dipssistant Lite

の盤面をスクショしたものとなっております。

基本的な考え方

フランスの立ち位置は極めて微妙である。イベリア半島を合わせても西側に位置するが、東西を分ける線に最も近く簡単に超えられる。本国は北側に位置するがイベリア半島は南側に位置する。ドイツからの接続を考えると陸軍が欲しいが、イギリスからの接続を考えると海軍も欲しい。誰と、いつ、どう仲良くするか、どの軍を、いつ、どこに置いておくか、バランスの難しい国である。

 

・西側を取る場合

すぐ隣にいるイタリアとの協力が不可欠となる。海軍国であるイギリスを打ち破り、北欧まで手を伸ばし、ドイツとも戦う。地中海にさけるユニットの余裕など1ミリもない。ピカルディから北アフリカまでの不可侵を約束しあうことになろう。

北欧に行くとなると、戦う順番としては英独露か英露独となろうか。相当の海軍力を得たイギリスと戦い本土上陸するのはかなり骨なので独(露)の協力を得られる最初のうちに何とかしたい。

 

・南側を取る場合

要するにイタリア速攻である。イギリスともドイツともまともに戦う余裕がない。英独に戦ってもらいつつ、防衛に残した数ユニットを支援に使うくらいだろうか。勝ち馬に乗りたいと思いつつ、安全のために決着が長引いてもらいたいとも思いつつ。

ところでイタリアを攻めるのはいいが、トルコを楽させてはゆくゆくの拡大に差し障る。地中海での攻防に時間をかけすぎると、バルカン半島に上陸するのが遅れるし、英独露に裏を突かれるのが怖い。

 

・海沿いを取る場合

これもイギリス速攻ということになろう。陸海分業でドイツとは仲良くしたい。が、ドイツ目線で考えたとき、その同盟にメリットはあるだろうか。陸海分業するならどう考えてもイギリスのほうが組みやすいはず。ドイツに対してイギリスの恐ろしさを説き続けるしかない。

仲良くすべきはドイツ、ドイツが北欧に意欲的ならオーハンということになろうか。トルコとロシアを同時に相手にするのはかなり骨であるから、独墺と協力して拠点を漸増しつつ、海軍の布陣を整える必要がありそう。

 

どのパターンでも困難が伴うし、中途半端になりかねない。フランスについては上記考えにとらわれず、盤面左下から取れるところを取っていく、くらいの考えのほうが良いのかもしれない。

12拠点でいいなら

プランA

順当にイギリス、ドイツを攻略した状態。

ロシアの最終拠点数にもよるが、北欧にまで伸びきらなくても十分勝ちがみえる。1907年くらいまでにブリテン島とキールあたりまでと思えば、そこまで急がなくて良いことになる。

もっとも、イギリス、ドイツを攻略しきらないとこの盤面に至らないので試練は多い。大西洋での制海権争いと、本土での対ドイツ地上戦。同時に展開はできないだろうから、順次攻略となりそう。初年度の交渉で2対1をうまく作り出したいところ。

いずれにしても陸軍と海軍のバランス感覚が問われることになる。

盤面をみてわかる通り、イタリアとは最後まで仲良くしたい。

プランB

盤面中央を西から東に横断するような動き。

陸海のバランスが難しいフランスで、陸軍全振りにするとこうなるだろうと思われる。とはいえ、海軍数が少ないなかでイベリア半島を維持できるのかという疑問と、スイスがあるなかでミュンヘン、ヴェニスあたりを攻略できるのかという疑問がある。

イギリスとイタリアが海軍力で拮抗するなかでうまく立ち回れば、可能性はなくもないのかな? という程度。

正直二番目に出すプランではない気がしたが、海軍の必要性を強調すべくここで取り上げた。

プランC

プランBとは反対に、海軍に全振りしたような戦略。真に海軍国となればパリの維持は難しいだろうが、その場合はオランダを取れば12拠点になる。

この盤面はかなりあり得そうな状態。

北欧まで行かなくていい点で(どころかドイツ本土にも踏み込まない点で)ロシアとはかなり仲良くできる。迅速にブリテン島を攻略した状態で、大西洋での和平を結び、反転南下する、というイメージだろうか。

先にイタリアを取ろうとした場合、成長したイギリス海軍を突破するのは骨なので、なかなか難しい気がしている。しかもトルコが地中海の和平に同意してくれるかという悩ましさも。

海軍だけでも十分戦えるという話でもあるし、裏返せば英伊に警戒されるという話でもある。

プランD

海軍を主力として北上していくプラン。個人的にはセオリーかなと思っている。

ミュンヘン、キールに行かなくていいという点で、陸軍は少なくて良さそう。とはいえ、ベルリン、オランダを落とすのにも、パリを維持するにも有用なので、ゼロというわけにはいかない。

個人的には、イベリア半島という保証された増産拠点を抱えるフランスの強みを生かした、最も綺麗な勝ち方だと思っている。ブリテン島攻略は単独では難しくドイツないしロシアを乗せる必要があるが。イタリアと不可侵以上の約束をする必要がなく、東欧情勢に左右されないという点も強い。

もっとも、英独は典型的には”これ”を警戒して同盟を組んだりする。

プランE

プランDの亜種。

和平を結ぶことになるであろうイタリアに、最後の1年で裏切られるぶんにはそこまで問題がない。という盤面。トルコに圧迫されたイタリアにマルセイユを取られてもいいから、北欧まで延びるくらいの気持ちでいたい。

オランダ、デンマークを取れればキールを取ることはできる気がする。もちろん、ドイツとロシアの視線次第ではキールよりスウェーデンやStPのほうが、あるいはノルウェーよりベルリンのほうが攻略しやすい可能性もある。そのあたりは柔軟に空気を読みたい。

プランF

更に進んで、イタリアにイベリア半島を落とされた場合に、どこまで北上できていれば優勝争いできるか、という検討。実際には、西進する段階のイタリアは拠点数も伸ばしているだろうから、そのあたりを睨みつつということになりそうだが。

ブリテン島、ドイツ領、北欧を取り切れば12拠点に届く。7か国のゲームで2か国に勝ち、1ヵ国に優勢な状態をつくらなくてはならない、しかも数年で。

やはり警戒すべきはイギリス海軍だろうから、ブリテン島攻略RTAが始まるような。イベリア半島捨てる覚悟なら間に合う気もするし、その場合でもベルリンに入るのが大変な気もする。

プランG

うってかわって、東進するプラン。

とはいえ、陸軍がピエモントを通過するのはあまりにも非現実的なので、海軍が地中海を進んでいくということになろう。

イタリアは、珍しくもウエスタンレパントを選択していない限りフランスからの攻撃に対応しようがない。イベリア半島を確保したのちすぐ、あるいはそれと同時にイタリアを攻めれば案外あっさり強襲できそうである。それ以上に英独はあっさりフランスの背後をつけるが。

詰まりやすいのはティレニア海からイオニア海だろう。速攻しようと焦ると逆効果となる。チュニス、トスカーナ、アピュリア等も含めて、二次元的な侵攻を心掛けたい。

イオニア海のあとアドリア海に進んで対墺とすると、この盤面となる。(その時点で、そこにいるのがオーハンかはわからないが。)

ヴェニス、トリエステ攻略は陸軍が必須なので、マルセイユから連れて行こう。ドイツが仲良くしてくれるなら、ミュンヘンを通してもらいたい。

プランH

イオニア海のあとそのまま東進を続ける場合。

いかにうまくエーゲ海に入れるかが攻防の鍵となるが、当然トルコもそこを警戒しているだろうから、工夫が必要である。参考とすべきはイタリアのレパントの手順である。ロシア、オーハンをうまくけしかけてトルコに陸軍増産を迫りつつ、弱り切ったイタリアをうまく手なずけたいところ。

あっさりイタリアを攻略できてヘイトを稼いでしまうとかえってうまくいかない気がするので、イギリス・ドイツあたりの拡大に歩幅を合わせるのが良さそう。

プランI

地中海の制海権を完全に抑えることができれば、フランス本土を英独に取られても十分勝てるという珍しいケース。

1時間切れという概念がないゲームでは途中で増産できなくなるというのはあまりにも致命的である。本土防衛に十分な軍を割く必要があるし、取られた場合には取り返すために尽力しなければならない。

が、時間制のゲームでは最後の1年は増産という概念と無縁である。1907年秋に終わるのであれば、1907年春以降は本土もそれ以外も拠点としての価値は同じである。であれば、地中海の拠点を取るために本土拠点を諦めるという交換も、ありだろう。

 

コメント

以上、いくつかのプランでした。

想像しやすいように具体的な盤面を示しましたが、当然この9つしかないわけではありません。少し抽象的なまとめをすることで柔軟な対応につながればいいなと思い、いくつかの付言をします。

第一に、イギリスとイタリアのどちらかとは戦うことになりそうです。立地上、海軍に頼らずに拠点を増やすことは難しいですが、2大海軍国に挟まれているポジションでもあります。イギリス、イタリアの少なくとも一方とは戦うという宿命は意識してもいいように思います。

第二に、ロシアとトルコとは仲良くできそうです。上述のイギリス、イタリアをそれぞれ挟撃する関係となります。地中海に入る時点でトルコと利害が不一致になる蓋然性が高くなりますが、ロシアとは北欧に行かない限り対立しなくてよく、その状態でもなお勝ちの目があります。普段以上にロシアとの関係は良好となりそうです。

第三に、イベリア半島は本土くらい重要ですが、本土くらい取られても勝ち目が残ります。北、ないし東に十分伸びる余地があるフランスにとって背後を取られるリスクは付きまといます。が、そのタイミングが遅いのであれば、過剰に反応しなくても良いといえましょう。

イベリア半島の確定増産を活かしつつ、十分に伸びて逃げ切る。時間制だからこそ、そしてフランスだからこそできる戦略かなと思います。

ただし、だからこそヘイト管理には心掛けたいですが。

 

久しぶりの記事で読みづらい部分があったら申し訳ありませんが、とりあえずはこんなところで。

次回はドイツを検討します。