【新たなる勝ち方を求めて】ドイツ

どうも、ビールに氷はアリ派の、四扇イドラです。

 

前回までと同様、ドイツの勝ち方について検討していきます。

なお、画像はブラウザツール

Dipssistant Lite

の盤面をスクショしたものとなっております。

基本的な考え方

ドイツを一言で表現するのであれば、西側にある陸軍国となる。あるいは中央国という表現もありよう。

というわけで、基本的には陸軍を軸にしてフランスのほうかロシアのほうに伸ばしていき、そのうえで東西ないし南北のラインを越えてオーハン本土を攻めるという感じになろうかと思われる。

とはいえ、イギリスを無視して進めるわけにはいかない。ドイツ近海を押さえられてしまえばどちらに向かうにしても背後を取られることになる。ヘルゴランド湾やスカゲラクといった、明らかにドイツ攻めに使いやすそうな要所は海軍で守る必要がありそう。

 

・西側を取る場合

英仏独の戦いを勝利に終えようという考え方。英仏はどちらから攻略してもいいが、いずれにしても、もう一か国が拡大しすぎないように配慮したい。とくに大西洋で海軍の展開が完了すると、これを突破するのは骨である。

英仏に争わせて漁夫の利を狙うという、ディプロマシーのセオリーに帰着することになろう。

なお序盤は当然にロシアと仲良くする必要がある。東欧で攻めあぐねたロシアがワンチャンスを狙って西進してくるのだけは避けなければならない。オーハンとも隣接国だし、東欧の外交にちょこちょこ顔を出そう。

 

・北側を取る場合

ブリテン島、北欧、ロシア本土あたりを取って勝利を目指す。

これらをどの順番に押さえに行くかは、その後どっちに進むかによる。

ロシアを先に落としに行く場合には英仏に泥沼の戦いをしてもらいたい。デンマーク、オランダという約束された2増を確保すると1年分遅れることになるから、オープニングは慎重に選択すべきである。

ブリテン島を先に取る場合は、フランスとの空気の読み合いになる。うまく和平を結べるなら(フランスが反転してイタリアを攻めてくれるなら)それでいいし、ムリそうなら対仏に変更すればよい。

 

・内陸を取る場合

ブリテン島を放置するという選択を取る場合。

海軍の出力を抑える以上はイベリア半島まで到達するのはなかなか難しい。(難しいだけで不可能ではない。)盤面右端のロシア本土(StPからセヴァストポリまで)を目指す方が現実的な気がする。その前後でオーハン本土の攻略もできるだろう。

18拠点を取ることを考えれば、北欧は取りたい。初期拠点の防衛を考えても重要な拠点といえる。が、中央に行く動きと連動させづらいので、悩ましい。

 

中央国らしく、どちらに向かっても背後をおびやかされる。ロシアとイギリスではロシアのほうが東欧で忙しくドイツを攻めなさそうである点でいえばいったん西進するのが正着にも思える。が、その場合は海軍が必須になるから、陸軍国としての効率とどう整合させるか、というのがテーマになりそう

12拠点でいいなら

プランA

ヨーロッパを縦断した盤面。最初に紹介するものではない気もするが、思いついちゃったので。

英仏が西欧に、伊墺露土が東欧にかかりきりの状態でそれぞれの背後を狙う。伊墺の仲が悪かったりトルコが協力してくれてたら、南側は何とかなるかもしれない。が、北方が難所。英露に協力されたらあっさり挟撃される。

ドイツは縦に伸びると挟撃されて脆いといういい例かと。

プランB

今度は横に伸びる形。イベリア半島と北欧を放置しても12拠点に届くという点で、同じく横に伸びたいであろうイギリスとはある程度協力できそう。ブレストとStP、ベルギー・オランダをめぐってあらそうことになると思われる。最終2年くらいで各拠点を取れた方が勝つ、という展開が予想される。

東西に軍を分割する点で、各方面の戦力がそれぞれ少し不安。やはりイギリスと仲良くしたい。

中央国のわりに敵を減らすことができる点で、かなり現実的なプランな気がする。

プランC

フランスを攻め切るプラン。

イベリア半島まで取り切ったとしてもこれだけでは足りず、ベルギー・オランダ・デンマークを守ったとしてもプラス1拠点が必要。マルセイユを取ったあとは陸軍で落としやすいことからヴェニスを塗ったが、チロルでもいいしワルシャワでもいい。

とはいえ、陸軍だけでポルトガルは落とせないので、海軍国の協力を得るか、大西洋に船を浮かべる必要がある。あるいは、他に拠点を1つ増やすか。

ドイツの快進撃をイギリスがどういう気持ちで眺めるかという問題はある。かなり大問題である。イギリスがロシア側に集中してくれる場合に使えるプランという感がある。

プランD

ポルトガル、ヴェニスを諦めたバージョン。海軍を使うことを念頭にロンドンとスウェーデンを塗った。

英露で、ロシアが優勢のようなら勝ち馬に乗っていくらかの拠点をもらえるかもしれない。ドイツが勝ちそうな盤面で素直にくれるかはわからないが。

フランスを退場させた後、イギリス相手に優勢であればよく、東欧諸国と対立しなくていいという点では、外交的ハードルは低いように思われる。

プランE

ロシアを攻め切るプラン。

とはいえ、ロシア本土を取れば足りるわけではなく、北欧とプラス2拠点必要になる。陸軍と多少の海軍で東進することを考えれば、チロル・ブダペストあたりが妥当でなかろうか。

初手デンマークで1増し、(春占領ありなら)運よくスウェーデンでさらに1増すればかなりすんなり行けそう。この場合、警戒すべきはロシアというよりイギリスで、初手ノルウェーに来たイギリスとの調整は必須だろう。

英仏と正面から喧嘩しなくいいメリットはあるが、いささか忙しい。

プランF

ということで、イギリスに気を使ったバージョン。StPに海軍で入ってもらえればモスクワまで南下されるリスクもなく、仲いいまま制限時間を迎えることもできるだろう。

もちろん、リスクもある。全軍を東に向けるため西側の情勢に手出しできなくなる。英仏の決着がすんなりついてしまうと、その拡大を止める手立てがなくなってしまう。「ドイツが何とかしろ」という外交上の圧力が容易に想像できるが、これに従うと東欧の拠点を獲得・維持できなくなる。

英仏が泥沼の争いをしてくれるよう願いたいところ。

プランG

今度は反対に、イギリスに圧力をかけに行くバージョン。プラス2拠点必要ならオランダ・ベルギーで稼ぐのが素直な考えだろう。

ロシア・イギリスと戦うという点でかなりハードルは高いだろう。が、フランス・オーハンと正しく協力できれば背後を気にしなくてよくなり、行軍効率だけでいえば負けていない。そんな日が訪れるかは知らないが。

プランH

明確な方向性を決めず、取れそうなところを取っていった状態。

中央国であるということは、各方面から攻められるということだが、各方面に獲得可能な拠点があるということでもある。

英仏の争いに首を突っ込んでいくつか拠点をもらい、伊墺露の争いに首を突っ込んでいくつか拠点をもらい。そんなこんなを繰り返して12拠点、というのもドイツならではの戦略であろう。外交手腕やヘイト管理に自信があるなら、こういうふわっとした勝ち方もできそう。

プランI

ドイツが海軍国になった場合。

海軍が主力になるためミュンヘンはどこかのタイミングで手放すことになるかもしれないが、ブリテン島とイベリア半島、北欧まで取れれば十分勝てる。ちなみに東欧諸国がミュンヘンにちょっかいを出せるのは、しばらくたった後だろうから、序盤の対仏増産に支障は出ない、と信じたい。

ドイツは陸軍国、そういう固定観念を覆す戦略だが、ベルリン・キールで海軍を造れるから案外できるんじゃないか?という思いつき。

実際にやろうと思ったら苦労するだろうが、個人的にはものすごく試してみたい。

コメント

以上、いくつかのプランでした。フランスかロシアに行くのが正着かなという印象です。

中央国なだけあって、バリエーションは豊富です。制限時間までに軍がたどり着ける拠点が豊富で、時間的余裕は意外とありそう。そのぶん、外交で情報収集する重要性が高くなるし、実現性の高いプランを選択する力が求められます。

以下、プラン選択において一応いえそうなことを。

第一に、仲良くできる相手はトルコだろうと思われます。積極的に協力する場面もかなり限られますが、制限時間までに直接戦うことも稀です。ドイツは英仏と戦うにしても東欧事情の情報収集が必須ですから、仲良くしておきたいですね。

第二に、初期拠点を守れるだけの戦力は残しておきたいです。順調に拠点を増やしている背後で本国が攻められて、実質亡命政府と化す。この負けパターンを結構見るので、順調に進んでいるときこそ、背後には気を付けたいところです。

第三に、ヘイトコントロールには気を配る必要があります。それは中央国だから隣接する敵が多いというのもありますが、同じくらい盤面での印象も重要です。陸軍は補給拠点以外の地域も色を塗ってしまうし、ロシアのほうに伸びれば各地域の面積が大きいです。勝ち盤面の画像でも感じるように、面積が大きいと警戒されるので、そのあたりは配慮したいところです。

 

陸軍の効率を活かして単身で突破するのもありですし、英仏あたりをSG位置として2番手あたりを追走するというのもありでしょう。

もちろん、滅亡や亡命政府化には気をつけつつ。

 

次回はイタリアを検討します。